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金属製品製造業 2024/03/21

バーニング加工とは?メリットデメリットも解説

目次INDEX
バーニング加工
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バーリング加工とは

バーリング加工は、板金に穴を開ける際に、穴周辺に立ち上げを形成する加工方法として知られています。
フランジ加工とも呼ばれ、一般的には丸い形状の加工が行われます。これは、特に薄い板金ではネジを取り付ける際の強度不足を補う目的で使用されることが多いです。

通常はそのバーリング加工において、板厚分のクリアランスを取ります。結果として、フランジ部は先端へ向かって段々と薄くなる形状となります。

バーリング加工が可能な板厚とは

バーリング加工は、薄い板厚の材料にネジ加工を施す際に、十分なネジ山数を確保するための有効な手法です。一般的に、バーリングの高さはピッチの3倍が必要とされており、その高さが確保できるだけの板厚が最低限求められます。具体的な板厚の目安は以下の通りです。
  • M3 → t:0.8mm以上
  • M4 → t:1.0mm以上
  • M5 → t:1.6mm以上
  • M6 → t:2.0mm以上
※参考サイト:https://www.large-scale-plating.com/qa/

軽量化を追求する場合、薄い板を使用しながらもバーリング加工によって、必要な箇所に厚みを持たせることが可能です。

バーリング加工の幅広い用途

バーリング加工は、以下に挙げるような多岐にわたる用途で利用されています。
  • ネジ穴としてのバーリング加工:電子機器や家電製品など
  • パイプ結合用のバーリング加工:建築物やサニタリー配管、大型真空容器、エネルギー供給パイプライン、構造物ポール、食品業界など

特に食品業界では、バーリング加工による滑らかな形状が、配管の詰まりや汚れを防ぐため、調味料製造などのプロセスで多く採用されています。バーリング加工は幅広い分野で利用される技術であり、今後も高い需要が期待されています。

バーリング加工のメリット

バーリング加工の長所と短所について詳しく解説していきます。

汚れが溜まりにくい構造

バーリング加工によるパイプ接続の最も優れた特徴の一つは、汚れが溜まりにくいことです。通常の溶接では、基材と分岐部の根元が角度を持っているため、汚れがたまりやすくなります。
この部分をきれいにするためには、水などを使用した洗浄では落としきれず、ブラシ等の道具を用いて汚れを落とす必要があります。
しかし、バーリング加工では接合部がR形状をしているため、汚れがたまりにくく、洗浄時にも汚れの除去が容易になります。

低コストで強固なネジ穴が作成可能

バーリング加工は、形状変更など基材に与える影響が少ないため、低コストで強固なネジ穴を作成することができます。
ネジ穴を作る方法は、カシメナットや溶接ナットを穴部に取り付けるなど複数の方法があります。しかし、これらの方法では追加部品が必要となり、コストがかかります。
一方、バーリング加工では追加部品が不要で、加工も比較的容易であるため、低コストで済む大きなメリットがあります。

複雑な設計にも対応可能

バーリング加工によって、1つの配管に複数の分岐を持たせることができ、高い接続状態を保つことができます。
そのため、イベントや建築展示会の展示品など、複雑な設計にも対応することができるのです。

バーリング加工のデメリット

次に、バーリング加工のデメリットについて検討していきましょう。

ネジを頻繁に取り外す箇所には不適

バーリング加工は、ネジを安価で締め付ける力を高めることができる反面、ネジの取り付け・取り外しを繰り返す場所には向いていません。
ネジ山は無限に作ることができず、取り外しを繰り返すうちにネジ山が潰れる危険性があります。
ネジ山が潰れてしまうと、ネジとして使用できなくなるため、このような箇所ではバーリング加工を避けるべきです。

適用できる材質が硬いものに限定される

バーリング加工は、材料の一部を延ばして利用するため、硬い素材に適しており、柔らかいアルミニウムなどの材質には向いていません。
ネジ固定が不可欠な場合には、締結不良を防ぐために、カシメナットの使用など別の方法を検討することが望ましいです。

バーニング加工に関連する企業

株式会社伸盛製作所

銅、真鍮、アルミ、ステンレス、鉄パイプ加工全般を提供している株式会社伸盛製作所は、以下の加工技術を活用しています。
  • 切断加工
  • 端末加工
  • 曲げ加工
  • バーリング加工

また、給湯給水や空調冷媒用の各種銅管継手やステンレスフレキシブルチューブ、フレキ用継手一式も取り扱いがあります。

事業内容:
【営業品目】
  • 銅・真鍮・アルミ・ステンレス・鉄パイプ加工全般
  • ロー付け加工
  • 溶接加工
  • 給湯給水・空調冷媒用の各種銅管継手やステンレスフレキシブルチューブ、フレキ用継手一式の販売

※引用参考イプロス:https://www.ipros.jp/company/detail/2101808

株式会社オスガーマシン

株式会社オスガーマシンは、お客様のニーズに合わせた切断、端末加工、曲げ、穴あけ等の各種パイプ加工を提供しています。
基本的には受注生産をおこない、オーダーメイド感覚で自動機や専用機をローコストハイクオリティで提供しています。

【SOLUTION】
品質、生産性、効率の3つの観点からパイプ加工のトータルソリューションを提案しています。

事業内容:
○パイプ加工機とその関連機器の開発、製造、販売
  • パイプ自動切断機
  • パイプ端末加工機
  • CNCパイプベンダー
  • バーリング加工機
  • その他パイプ加工に関する各種機械の開発、設計、製作

※引用参考イプロス:https://www.ipros.jp/company/detail/2047419

株式会社精発ばね工業

同社は、金属線材の巻加工や曲げ加工、自動車用金属板の打ち抜きや曲げ加工を専門としている企業です。
自動車、OA機器、電気通信、家電など、幅広い業種でその技術が活用されています。 線ばねの分野では、線径φ0.1~φ8.0までの製品を手掛けており、お客様のさまざまな設計ニーズに対応するため、SUS材やピアノ線などの線種を使用しています。また、「丸線」や「角線」の形状を取り揃えており、大小様々な線ばねの対応が可能です。

一方、プレス/板ばねの分野では、t0.08~2.6mmの製品に対応し、普通鋼や特殊鋼、メッキ鋼鈑、銅系材、アルミ材など様々な鋼種を扱っています。最大250tの最新ワイドサーボプレスを活用し、高精度成形加工技術を駆使しています。
また、極小スリット加工や折返し加工、バーリング加工、型内タップ切、絞り加工、冷間鍛造加工などの技術を保有しており、お客様のご要望に応じた形状や精度を実現できます。さらに、線ばねや板ばね、プレス品を自社設計の組立ラインで組み立て、高精度なAssy品として提供しています。

国内には5つの自社工場(東京、長野2工場、静岡、佐賀)があります。また、タイのアマタナコン工業団地にも工場を構え、海外でも業務を展開しています。

さらに、輸出業務もアジア・ヨーロッパ・アメリカと幅広く展開しています。
同社の主な事業内容は以下の通りです。
  • コイルばね生産(丸線・角線):自動車向け重要保安部品やOA機器向け重要機能部品の押しばね、引きばね、ねじりばね、異形線を製造。
  • 板ばね生産・プレス品生産:厳しい幾何公差製品の量産品を多数請負し、特殊鋼の豊富な取り扱い実績がある。
  • 自動車機器・OA機器の組立:組立ラインと金型の設計・製作を手掛ける。

※引用参考イプロス:https://www.ipros.jp/company/detail/2071767

小島精工株式会社

創立以来、部品加工に特化し続ける小島精工株式会社は、長年の経験を活かし技術向上に取り組んでいす。
また、事業内容と設備の拡充にも日々努力を重ね、社員一丸となって製品提供に励んでいます。それにより、複雑多様化したニーズや変化の速度にも柔軟に対応し、お客様の求める要望に応え、企業発展に貢献しています。

事業内容:
  • 精密部品のリベッティング・バーリングのカシメ加工
  • セルスペーサー・スタッドボルト等の圧入
  • タッピング加工(M1.4~M16)
  • 各種組立加工
  • 各部品、機能及び外観検査
  • 洗浄以及び表面処理
  • プレス及び板金・製罐加工
  • 挽き物及び二次加工

※引用参考イプロス:https://www.ipros.jp/company/detail/2032929

株式会社マックピーアンドエス

ステンレス専門メーカーである株式会社マックピーアンドエスは、ステンレス配管及び溶接組立加工を手がけています。ヘッダー加工・バーリング加工・溶接加工・ユニット組立・機械加工など、ステンレスに関するあらゆる加工が可能です。
さらに、シームレス継手・溶接継手・各種フランジの製造・販売も行っています。

事業内容:
  • ステンレスプレファブ管の製造・販売
  • ユニット組立
  • バーリング加工
  • 機械加工
  • ステンレス製 各種継手 フランジの製造・販売

※引用参考イプロス:https://www.ipros.jp/company/detail/2026376
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